もさもさカメラブログ

カメラのあれこれ

FinePix S6000fd フォーカスエラーの修理

FinePix S6000fd

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このカメラは富士フイルムから2006年に発売されたコンデジ(所謂ネオ一眼)です。

記録メディアがXDカードであったりと、操作系やスペックの面で流石に古さを感じますが、独自開発のCCDの評判が良く、使って楽しいカメラです。

我が家のS6000fdは、3年ほど前に某カメラ屋のジャンクコーナーにて手に入れたものです。

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ちなみにお値段は税込580円でした。

消費税率はまだ8%ですね。

付属品も一通り揃ってこの値段だったので故障を疑いましたが、家に帰って確認すると問題なく使えました。ラッキー!

 

それからしばらく遊んだ後放置し、再び電源を入れたのがこの間のこと。

耳障りな音とともにこんな警告メッセージが。

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よくある不具合らしく...

Googleで検索してみると、同じような事例がいくつか出てきます。

このカメラの持病なのかな?

このエラーが起こってしまうと、オートだけでなくマニュアルでのフォーカシングもできないし、シャッターを切ることもできない。要するに使い物になりません!

フレキシブルケーブルの接触不良が原因と思われるので、ひとまず関係しそうな箇所を分解して組み直す方針でいきます。

 

分解の前に

今回は必要ないような気もしますが、分解にあたってこちら を参考にするといいかもしれません。

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分解するときは、ねじのつけ間違え、つけ忘れを防ぐために、紙に書いておくのがいいと思います。

赤で書いた数字は、↓のケースに書いておいた番号に対応させています。

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これはセリアに売っているものなんですが、一つ一つに蓋がついているので、ねじの類を入れておくのに都合が良いです。

 

分解!

まずボディのねじ5本を外し、こじ開けます(ヘラのようなものを使うといいかも)。

メイン基板側とバックパネル側との間にケーブルが2本あるので、切らないように注意しつつ抜いておきます。

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ケーブルを2箇所外すとファインダーが取れます。

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残りのケーブルとねじ3本を外すと、基盤が外せます。

このとき奥の基盤とソケット(右写真)で接続されているので、少し外しづらいかも。

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左写真の赤丸で囲んだ部分、裏にでっかいコンデンサがあり、非常に高電圧です。

うっかり触ると危険なので、抵抗を挟んで電圧が落ちるまで待ちましょう。

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コネクタ1箇所とねじ4本を外すと、電池ボックスごと基盤を外すことができます。基盤と電池ボックスとをつなぐコネクタを外してもよいと思います。

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ねじを2本外して金属板を取り外し、続いて右写真の赤丸で囲んだ部分、ねじ4本を外します。

その外側にも同じようにねじが並んでいますが、今回は内側だけを外します。

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レンズユニットが取れました!

一眼レフ用の標準ズームみたいな見た目です。

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どこまで分解すればいいのかよくわからないですが、とりあえず先に進みます。

 

レンズユニット裏側の金属板を外します。

センサーを固定しておくためのもののようです。

表裏の区別があるのかどうか知りませんが、とりあえず目印をつけておきます。

センサー部分は汚れたりすると厄介なので、分解後は速やかにどこかに入れておくとよいと思います!

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この後少し進むも大した成果は得られそうになかったので、引き返して組み直すことにしました。

組み上げが甘いとバラしてやり直しになるので、できるだけ丁寧に!

 

 

...治った!!

問題なく撮影できるようになりました。

やっぱりどこかの接触不良のせいだったのかしら?

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まとめ

分解して組み直しただけで治ってしまうので、同じ症状に苦しんでいる方はやってみてもいいと思います。

高電圧にさえ気をつければ、分解は容易です。

以前手に入れたジャンクコンデジも組み直すだけで治ったので、故障したデジカメがあれば、とりあえず分解するといいのかもしれません。